藤井風の中でいちばんすきな曲は『いちばんすきな花』の主題歌

『いちばんすきな花』(2023年)が好きだ。主題歌は藤井風の『花』。彼の曲はラジオで耳にしてきたが、この曲で初めて好きになり、いちばんすきな曲になった。

『花』を好きになったきっかけが思い出せないので初回を見直した

2023年が終わろうとする頃、その年に見たドラマの中で何が一番印象に残っているかを振り返った。真っ先に浮かんだのが『いちばんすきな花』だった。放送当時、初回の冒頭を見た段階で好きになりそうだいう予感があった。小学校の教室が映し出され、先生が「好きな人と2人組を作って」みたいな声をかける。ゆくえ(多部未華子)は取り残され、ひとりぼっちのまま。その描写を鮮明に覚えていた。ただ、藤井風の『花』がどの場面で流れ、何をきっかけに好きになったのかは思い出せなかった。そこで、あらためて初回を見直すことにした。

『花』は人を好きになるように、じわじわと好きになったと思う

『いちばんすきな花』は放送を録画したブルーレイディスクを持っているほど気に入っている。ただ、今回はTVer(ティーバー)で配信されていたので確認程度のつもりで再生した。冒頭で登場人物4人の子供時代が描かれる。共通しているのは2人でいる関係が苦手だったという点。違和感や孤独を抱えてきた記憶が静かに映し出される。確認だけのつもりだったのに引き込まれた。やっぱり、このドラマは好きだと再認識した。『花』が流れたのはラスト付近。そこで思った。好きになった瞬間はこの場面ではない。おそらく、このドラマを見進めるうちに、人を好きになるように時間をかけてじわじわと心に染み込んできたのだろうと思った。

『花』のミュージックビデオはシュールな映像表現が展開されて驚嘆

ここで藤井風について触れておきたい。プロフィールをあらためて調べるとデビュー曲は『何なんw』(2019年)。この曲を含めてその後も聴いていることはわかった。それでも当時は響いてこなかった。顔もよく知らず、ラジオのナビゲーターの語り口からイケメンで売れている若手アーティストだろうと、どこか冷めた印象で受け止めていた。そして、2023年になり『花』が好きになったので、遅ればせながら藤井風に興味を持った。そこでYouTubeでミュージックビデオを見たのだが驚いた。抱いていたイメージと違ったからだ。曲のやさしい雰囲気から、繊細な人物像を勝手に想像していた。しかし、そこには派手な衣装を身にまとい、独特のセンスが滲み出た藤井風がいた。しかも、棺桶に横たわる自分を自分で引っ張るというシュールな映像が展開。芸術家の感性が表現されていた。

今後、『花』より好きな曲は生まれだろうか、ゆっくりと待ってみる

藤井風の曲は聴いていたのに何も感じ取れていなかった。『御上先生』の記事でも触れたが、音楽ファンとしてのアンテナは鈍っている。それでも、数年遅れではあるが、藤井風の魅力にようやく気が付けた。今後、『花』より好きになる曲は生まれてくるだろうか。『花』との出会いのようにゆっくりと待っていよう。

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けんぞう

ドラマと音楽が大好きなおやじ。放送当時のことを思い出し、ゆるーく楽しみながらドラマで使われた音楽について綴っていく。

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